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Vol.41 沖縄観光

沖縄のてんぷらはここが本場!奥武島で味わうローカルフードの絶品グルメ

奥武島の大城てんぷらを背景にやさいてんぷら
#おうじま #てんぷらの聖地 #ドライブルート #揚げたてサクサク #もずくてんぷら #アオサてんぷら

島人発信!沖縄観光ガイド|うみイチ公式
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この記事で分かること

沖縄本島の南部にある小さな離島・奥武島(おうじま)は、揚げたての天ぷらやのんびり過ごす猫たち、潮風に包まれる“島じかん”が魅力。

かりかりアオサてんぷら
おすすめ

大城てんぷらの...

アオサてんぷら

がサックサク最高✨

沖縄・奥武島「大城てんぷら店」のアオサ天ぷらは、手のひら大の薄く伸ばされた衣がカリカリ香ばしく、磯の香りと塩気がクセになる地元名物です。

\ページの内容/

\ 海の上を走る感動ドライブからスタート! /
ニライカナイ橋をわたって、気ままに寄り道。
南部の絶景スポットを楽しみながら、ローカル感たっぷりの奥武島(おうじま)へ向かいましょう!

ニライカナイ橋から車で約15分。揚げたててんぷらの香りと海風が出迎えてくれる「奥武島」の魅力をご紹介します。

\ ニライカナイ橋の絶景スポット /

奥武島=おきなわてんぷら

ミドリのアイコン
ミドリ(うみイチ編集部)
はじめて沖縄のてんぷらを食べたとき、「えっ、これがてんぷら?」って感動しました!ちょっと甘めの衣がクセになるんだよね。

沖縄旅行の途中で「ちょっと立ち寄れる、地元感のある場所」を探していませんか?でも、有名な観光地は混雑してゆっくりできなかったり…。せっかくの旅なのに、どこか落ち着かない。そんなふうに感じたこと、きっと一度はあると思います。

実は私たち「うみイチ編集部」も、そんなモヤモヤを感じながら南部をドライブしているとき、ふと立ち寄ったのが奥武島(おうじま)という小さな島でした。正直、期待せずに寄った場所だったのですが…ひと口食べたてんぷらの美味しさに驚き、気づけば島の空気ごと好きになっていました。

この記事では、そんな奥武島のてんぷらを軸に、島全体の楽しみ方をやさしく紹介していきます。どこで買う?どこで食べる?何があるの?──そんな疑問を持つ人でも、迷わずに楽しめるよう、実体験をもとに丁寧にまとめました。

奥武島ってどんなところ?|車で渡れる、南部の小さな離島

奥武島の海辺に置かれた伝統漁船サバニ。木製の船体と青空が沖縄らしい景色を映しています

▲ 沖縄の伝統漁船「サバニ」が今も残る奥武島。潮風が心地よい港町の風景に溶け込んでいます

奥武島(おうじま)は、沖縄本島の南部・南城市に位置する、車で渡れる小さな離島です。派手な観光地ではありませんが、素朴でのんびりとした空気が流れていて、日常の中にある「ちょっといい時間」を過ごすにはぴったりの場所です。

本島と橋でつながっているため、那覇からでも車でおよそ30〜40分とアクセスも簡単。フェリーや高速船は不要で、南部のドライブルートに気軽に組み込めます。橋を渡った先には、観光施設や派手な看板はなく、素朴な漁港と住宅が並ぶ静かな集落が広がっています。初めて訪れてもどこか懐かしく、安心感のある雰囲気が漂っています。

奥武島の港で干されるトビイカ。天日干しされた姿が潮風と青空に映え、素朴な島の風景を感じさせます

▲ 奥武島の港で干されるトビイカ。夏の強い日差しと潮風を受けて干される、奥武島ならではのローカル風景

実際に歩いてみると、観光客よりも島の猫たちや釣り人の姿が目に入ります。車を止めて少し散策するだけでも、波の音や潮の香りが感じられて、気持ちがふっとゆるむのを感じるはず。島のサイズもこぢんまりとしていて、徒歩30分程度で一周できる気軽さも魅力です。

奥武島は「何もしなくても心が満たされる」、そんな不思議な力を持った場所。観光地をめぐって少し疲れた時こそ、ふらっと立ち寄ってほしい、やさしい時間が流れるローカルな島です。

名物の天ぷらがすごい理由

奥武島の入口にある天ぷら屋(中本てんぷら店)。橋を渡ってすぐの場所にあり、揚げたての香りに誘われます

▲ 奥武島に入ってすぐ目の前に現れる「中本てんぷら店」。橋を渡った瞬間に漂う香ばしい香りが、旅の気分を一気に盛り上げてくれます

奥武島を訪れたらぜひ食べてほしいのが、地元の人にも愛され続ける“沖縄てんぷら”です。観光の合間の軽食ではなく、「島の味と時間そのもの」を感じられる体験だからこそ、ただのおやつでは終わりません。

沖縄風のてんぷら盛り合わせ。ふっくら揚がった魚のてんぷらと紅芋のてんぷらが並び、地元の味わいが楽しめます

▲ 沖縄ならではの厚め衣が特徴のてんぷらたち。魚のうまみが詰まった白身魚や、ほくほく甘い紅芋まで、地元の味を揚げたてで楽しめます

沖縄てんぷらは全国の天ぷらとは違い、衣が厚めでほのかな甘みがあります。冷めても美味しい特徴があり、地元でも人気。とくに奥武島の天ぷらは、漁港そばで揚げられるため、魚・もずく・アーサ(海藻)など地域の新鮮素材を使っています。注文を受けてから揚げるスタイルなので、外はカリッと、中はふわっとした揚げたての食感が最高です。

奥武島の天ぷらは「軽食以上の“島ごと味わう体験”」です。地の食材、揚げたての食感、潮風や猫のいる景色がひとつになった瞬間、その一口が“旅の記憶”へとつながります。食べるだけで、島の空気まで感じられる、そんな特別な時間をぜひ味わってみてください。

おすすめ店はここ!地元で愛される2大てんぷら店

奥武島の裏側にある大城てんぷら店。青空と海が広がるロケーションに佇む人気のローカル店です

▲ 奥武島の裏手にある「大城てんぷら店」。目の前に海が広がるロケーションで、地元客にも観光客にも愛される名店です

奥武島でてんぷらを食べるなら、まず名前が挙がるのが「中本てんぷら店」と「大城てんぷら店」。どちらも地元に根づいた人気店ですが、今回はできたて&海の絶景が楽しめる「大城てんぷら店」を中心にご紹介します。

大城てんぷら店の店頭にあるオーダー用紙。全品120円と書かれており、初めての人でも安心して注文できる仕組みです

▲ 店頭にあるオーダー用紙に欲しい数を記入するスタイル。全品120円と明記されていて、初めてでもわかりやすい親切な仕組みです

「大城てんぷら店」は注文を受けてから揚げるスタイルで、いつでも揚げたてサクサク。魚・イカ・もずく・アーサ・紅芋など種類も豊富で、観光客にもリピーターが多いお店です。さらに海が目の前に広がるイートスペースがあり、潮風を感じながらいただくてんぷらは格別です。

大城てんぷら店のもずく天ぷら。揚げたての衣に黒褐色のもずくがたっぷり練り込まれ、香ばしさと磯の香りが広がります

▲ 黒褐色のもずくがぎっしり詰まった、大城てんぷら店の名物「もずく天」。揚げたては衣がサクッ、中はふんわりで、ほんのり塩味が絶妙です

中でもおすすめは、魚・イカ・もずくの定番3種。魚天ぷらは白身魚を使っていてふっくらジューシー。イカ天はプリッとした食感が人気で、もずく天ぷらは磯の香りとサクサク感がやみつきになります。大城てんぷらではどれも1つ120円、食べ歩きにもぴったりのサイズ感です。

大城てんぷら店のあおさ天ぷら。薄く広げて揚げられた衣がカリカリで、アオサの香りがふわっと広がります

▲ 手のひら大に広げられた大城てんぷら店の名物「あおさ天」。カリッと軽い衣にアオサの風味がしっかり効いていて、塩気とのバランスも絶妙です

沖縄らしさを感じたい方には、紅芋やアーサ(あおさ)のてんぷらもぜひ。紅芋はホクホクで優しい甘み、アーサは海藻の香りがしっかりしていて、沖縄の海の恵みを感じる一品です。おやつにも、おみやげにもおすすめですよ。

大城てんぷら店に併設されたイートスペースで買った天ぷらをすぐに座って味わえます

▲ 大城てんぷら店のすぐ横にあるイートスペース。買った天ぷらをゆっくり食べられるお客さん想いの空間です

実際に訪れた私たちも、朝の開店直後に注文して、店前のベンチでひと口。衣はカリッと香ばしく、中はふんわり。紅芋の甘さと海風の組み合わせが、旅の記憶に残る味わいでした。店先には猫がのんびりしていて、子連れでも落ち着いて過ごせる雰囲気です。

奥武島の海を目の前に、揚げたての天ぷらをゆっくり味わえるイートスペース。潮風とともに楽しむローカルなひととき

▲ 目の前に広がる奥武島の海を眺めながら、揚げたての天ぷらをぱくり。観光地化されすぎない、ローカルな風景とやさしい時間が流れます

「観光地すぎない、ちょうどいいローカル感」を求める方には、大城てんぷら店の空気感がきっとフィットします。ぜひお腹と時間に余裕をもって訪れてみてください。

奥武島の楽しみ方

2025年にリニューアルされた奥武島いまいゆ市場の建物外観。白い外壁とガラス窓が印象的な新しい観光拠点

▲ 2025年6月にリニューアルオープンした「奥武島いまいゆ市場」。真新しい建物の中で奥武島のグルメを気軽に味わえる新名所です

建物全体が新しくなり、海を望む開放的な飲食スペースが誕生しました。ここでは新鮮な刺身や海鮮丼、ベーグルなども楽しめ、建物内1階には冷房完備のイートインスペース席に加えて、2階テラス席では海風を感じながら揚げたてのてんぷらをゆったり味わえます。

奥武島いまいゆ市場の2階テラス席。海を見渡せる開放的な空間で、揚げたてのてんぷらや海鮮丼を味わえる

▲ リニューアルで新設された2階テラス席。海を眺めながら、揚げたてのてんぷらや海鮮丼をゆったり楽しめる特等席です

私たちも実際に、完成したばかりの2階テラスで潮風を感じながら、揚げたてもずく天をぱくり。猫が日向ぼっこする様子を眺めながら、衣の香ばしさと海藻の香りが口いっぱいに広がるその瞬間は、まさに沖縄時間でした。

食べ歩きもまた奥武島らしい楽しみ方。市場前の石段や防波堤に腰かけて食べるてんぷらは、味も雰囲気もひと味違います。ふと目が合った猫とてんぷらをシェアするのも、ちょっとした旅の思い出に。

奥武島いまいゆ市場で販売されている干しトビイカ。素朴で香ばしい風味が地元の味として親しまれている

▲ いまいゆ市場で購入できる名物・干しトビイカ。炙ってそのまま、マヨ七味でおつまみにも◎。素朴で懐かしい味が旅の余韻を届けてくれます

また、いまいゆ市場では「干しトビイカ」などのお土産も販売されており、地元の漁師が干し上げた一夜干しはおつまみにぴったり。奥武島らしい素朴な味わいが、自宅に帰ってからも旅の余韻を楽しませてくれます。

奥武島いまいゆ市場で提供される海鮮丼。地元の魚介をたっぷり使った、彩り豊かな人気メニュー

▲ 新鮮な地元の魚介を盛りつけた、いまいゆ市場の海鮮丼。観光地価格ではなく、ローカル感あふれる手頃さも魅力です

海鮮丼は地元で獲れた魚をその場で盛り付けるスタイルで、ネタの新鮮さはもちろん、見た目も華やか。観光地価格ではなく、地元感あふれる手頃な価格で味わえるのも嬉しいポイントです。

奥武島いまいゆ市場で販売されている生もずく。シャキッとした歯ごたえと磯の香りが特徴の沖縄食材

▲ 奥武島いまいゆ市場で手に入る新鮮な生もずく。シャキッとした歯ごたえと海の香りが広がる、沖縄らしさ満点の一品です

さらに、通な人におすすめなのが「生もずく」。沖縄本島の中でも鮮度の高いもずくが採れる奥武島では、ねばりと風味が格別。そのままポン酢で食べるもよし、味噌汁に入れるのもおすすめです。お土産にも人気ですよ。

奥武島へのアクセスと回り方のコツ

奥武島はコンパクトな島です。気軽に立ち寄れるアクセス方法と、スムーズな回り方のコツを知っておくと、旅がもっと充実します。

車なら那覇から南へ約40分。記事冒頭で紹介したニライカナイ橋経由がおすすめ。島内の滞在時間は1〜2時間が目安で、てんぷらを食べて、港を歩いて、猫と出会えば、もうそれだけで十分満たされます。

訪問するなら午前中がおすすめ。お店のてんぷらが揚げたてで味わえるほか、混雑も少なく、日差しもやわらか。のんびりした空気を満喫するにはぴったりの時間帯です。

てんぷらを楽しんだあとは、南城市の絶景スポット「斎場御嶽(せーふぁうたき)」まで車で15分ほど。琉球開闢の地として知られる神聖な場所で、沖縄らしい自然と信仰の空気にふれられます。

斎場御嶽の御門口から奥に広がる神聖な拝所。岩の隙間に光が差し込む神秘的な風景
斎場御嶽 特集記事
世界遺産の聖地と心をととのえる時間|斎場御嶽の歩き方はこちら

また、帰り道に立ち寄るなら「猿人の湯(ユインチホテル南城)」もおすすめ。温泉やランチで、旅の疲れをゆっくり癒やせます。

ユインチホテル南城の温泉施設『猿人の湯』の外観と赤いロゴ
猿人の湯(南城)
てんぷらのあとは、南城市の温泉でひと休み|猿人の湯ガイドはこちら

奥武島は、「立ち寄り先」としても「目的地」としても楽しめるスポット。少しの工夫で、旅の流れにぴったりハマる魅力がある島です。

まとめ|てんぷらをきっかけに奥武島のやさしさに出会う

奥武島の港で日向ぼっこをする猫。観光客にも慣れた穏やかな表情が印象的

▲ 奥武島のあちこちで出会える猫たち。日向ぼっこしながら観光客をのんびり眺める姿に癒やされます

実際に訪れて感じたのは、「沖縄の素顔って、こういう場所にあるんだな」という静かな感動でした。観光地ではないけれど、そこには地元の人たちの暮らしとあたたかさがあり、てんぷらの素朴な味わいにもその空気が染み込んでいる気がしました。

揚げたてのもずく天を片手に、港の猫とふれあいながら、海をぼーっと眺める。観光名所のような派手さはないけれど、心がふわっとゆるむ、そんな時間が過ごせたのが印象的でした。

もし南部方面へドライブに出かけるなら、ぜひ奥武島に立ち寄ってみてください。てんぷら片手に海風に吹かれるだけで、きっと旅のリズムがやさしく整っていくはずです。


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